大学時代は化学の研究に没頭する毎日でした。目に見えない小さな世界と生活している世界とが繋がっていることが面白くて、仲間とともに世界中の誰もまだ知らない新しいことを発見することがとても楽しくて、大学院までの6年間は研究を中心とした学生生活を過ごしていました。就活の時期を迎え、将来のことを考えたとき、研究はもう十分にやり切ったと思えたので、これまで学んできたことが活かせるようなものづくりができる企業で働こうと決めました。
日本鋳鉄管は専攻していた化学と直接関係のある業界ではありませんでしたが、説明会で働いている方々と話したときに、その優しい人柄に魅了されました。また、工場見学のとき、目の前で大きい水道管が出来上がっていく工程を見て、そのスケール感に純粋に感動しました。専攻が水インフラや材料系でなかったので少し不安もありましたが、それより「この人たちとものづくりがしたい」と思うことが強かったので、選考を受けて入社することになりました。

入社後の最初の1ヶ月間は、ダクタイル鋳鉄の製造方法の概要を学びながら、製造の各現場に行って、それぞれの部署がどんな仕事をしているのかに触れました。
研修が終わってから配属の部署が決まります。上司と相談しながら自分の希望を出すことができ、私は小管製造室溶解・鋳造Ｇｒの配属で、主に溶解を担当することになりました。製造の過程で溶かされた鉄の中に含まれる成分の数値をモニターで管理するのですが、炭素やケイ素など大学で学んできたことが仕事に役に立っていて面白いです。
化学というミクロなものを扱う研究室から大きな鉄管を作る工場に環境が変わり、製造規模の大きさやスピード感のある現場の動きに感動しました。覚えることもたくさんあるので大変ですが、毎日新しく学ぶことがあって、日々一生懸命学びつつ、楽しく働いています。

職場にいる人たちは優しい人ばかりです。いろんな人が声をかけてくれますし、わからないことがあれば誰にでもすぐ聞くことができます。女性の先輩が気にかけてくれたりして、最初の頃は少し緊張することもありましたが、今ではすっかり安心して、仕事以外の話もしたり、毎日楽しく過ごすことができています。
働く環境や制度については、現場では安全が徹底されていますし、福利厚生の制度は充実していて、女性の先輩たちが活用しているのを見て、自分もこの先長く安心して働き続けられそうだなと感じています。 同期が数人いるのですが、とても仲が良いです。仕事中にはわからないことがあるときはお互いに教え合ったり、仕事終わりに一緒にご飯を食べに行ったりしていますね。

まだ働き始めたばかりですが、すでに日本鋳鉄管に就職してよかったなと思っています。働いている人たちは魅力的ですし、ものづくりはやっぱり楽しいです。入社前は大学での専攻が活かせないことを心配していましたが、自分が勉強してきたことが仕事の中で役に立つこともありますし、それ以上のこともしっかりと学べる環境が整っているので、日々1つ1つ学んでいくことが大切だと感じています。
この先の大きな目標とかはまだ見えていませんが、まずは色んな部署での経験を積みたいと思っています。今いる部署がダクタイル鋳鉄の材料を作る工程なので、一体この材料がどのように加工されてどうなっていくのか気になりますよね。他の工程も経験したり全体がわかることで、見えてくるものが変わってくると思うので、この先が楽しみです。
これからもまずは目の前のことに一生懸命に取り組んでいきたいと思います！